放射線科
病院内にも置いていますので、もしご興味ありましたら、
ぜひお手にとって、ご覧ください。
また、こちらから印刷も可能です。

概要

地域の急性期医療に答えるため24時間いつでも全ての診断機器を稼動できる体制をとり、 各診療科が必要とする質の高い画像を提供できるよう放射線機器の制度管理を行い、 資質の向上を図っています。

CT | MRI | |
---|---|---|
2019年 | 7,527 | 7,567 |
2020年 | 6,804 | 6,485 |
2021年 | 8,380 | 8,082 |
2022年 | 8,367 | 8,140 |
2023年 | 7,597 | 7,427 |
所有認定資格一覧
画像等手術支援認定診療放射線技師
肺がんCT検診認定技師
救急撮影認定技師
検診マンモグラフィ撮影診療放射線技師
放射線管理士
一般撮影

胸部は主に肺・心臓の疾患の診断を目的として、腹部は腸管内の状態や結石の有無などが撮影目的です。



透視・造影検査

その他、腸閉塞(イレウス)に対してイレウス管(経鼻腸管内減圧チューブ)を挿入し留置、または造影剤をそのチューブから注入し造影撮影を行ったりします。

乳房検査(マンモグラフィー)
マンモグラフィとは乳房のX線撮影のことです。
通常のX線撮影では写らない小さな病変を描出することが出来るため、乳がんの早期発見に有効な検査のひとつです。
検査時間は15~20分程度です 撮影は女性技師が担当しています。
(但し都合により女性技師が担当できない場合もあります。)
MAMMOREX Peruru

MAMMOREX
Peruru
CT

80列 160-slice CT
Aquilion PRIME
当院のCTでは、最新の被ばく低減技術AIDR 3D enhanceを使用することにより、被ばく線量は最大約75%まで低減が実現し、 短い息止め時間で広範囲の検査が行えるようになりました。また、体内に金属が留置されている場合でも、 金属アーチファクトを低減する画像再構成SEMAR(シーマー)を適用することにより、アーチファクトによって見えなかった部分が観察可能になりました。

副作用として、吐き気・嘔吐・熱感・じんましんなどが確認されていますが、
発現率は全てをあわせても1~5%未満です。造影剤使用時は担当技師や看護師が患者さんの状態を常に観察しており、副作用が生じた場合、すぐに適切な処置が行えるよう万全の体制を整えてありますので、安心して検査を受けてください。
また造影剤は24時間かけて99%が腎臓から尿へ排泄されるため検査後は水分を多めに摂るようにしてください。この薬剤にアレルギーがある方や喘息の方、腎機能に障害のある方はリスクが高いとされており注意が必要です。事前に担当医へご相談ください。


また、撮影範囲に金属製の物体(入れ歯・金属性のボタン・ベルト・ファスナー・女性下着のワイヤー等)がある場合は検査の妨げになりますので、検査着に着替えていただく場合があります。プラスチックのボタンなどは問題ありません。
妊娠している方や授乳中の方は検査前に医師または担当技師にご相談ください。
MRI
強い磁石と電波によって人体の画像を作ります。


(強い磁石の影響で使用できなくなります)
私達は検査中の患者さんの負担が少ないようにし、良い画像が得られるよう心掛けております。

(FLAIR)

(MRA)

(プロトン強調画像)

(T2強調画像)

(胆道膵管撮像法)
骨密度測定

Horinon Ci型X線骨密度測定装置
検査方法としては、仰向けに寝て頂き検査時間は約5分程度です。
基本的には腰椎・大腿骨で骨密度を評価し、検査後には結果を印刷しお配りさせていただきます。
なお、当院において健診も行っています。
問い合わせは、健診センターまで

Horinon Ci型X線骨密度測定装置
骨折の影響で寝たきりになったり慢性腰痛に悩まされたりするなど、生活に支障をきたすなどの問題が発生しています。
その為、腰椎や大腿骨の骨折寝たきりにならないためにも、定期的な検査をおすすめします。
核医学
ごく微量の放射線を出している薬剤(ラジオアイソトープ)を体内に注射して、病気の診断を行う検査です。薬剤は、特定の臓器や組織に取り込まれ、そこで出る放射線を計測し、薬剤の体内分布を画像化します。
- FDG-PET
- 脳血流シンチ
- DaTシンチ
- 心筋シンチ
- 骨シンチ
CT検査やMRI検査は、高い精度の形態画像を得ることが主な目的となります。一方、核医学検査は体の細部の構造や形態などを見ることは不得意ですが、臓器・組織の機能や代謝について測定・画像化することができます。
核医学検査における副作用の発生率は、ここ5年で10万件あたり0.9~2.7件とごくわずかです。また、副作用の内容も発疹、嘔気、悪心、皮膚発赤、顔面紅潮などの軽微から中等度のものがほとんどです。
核医学検査 1回あたりの被ばく量は、0.2~ 8mSvで、X線(レントゲン)検査と大きな違いはありません。
核医学検査は、日本全体で年間 180万件以上実施されていますが、放射線障害の事例は発生していません。

がんに対するPET検査では主にFDGというブドウ糖に似た薬剤を用います。このFDGはブドウ糖にポジトロン核種の一つ、フッ素(18F)を結合させた物質です。

これを人体に投与するとブドウ糖の取り込みの盛んな部位、臓器にFDGが取り込まれます。FDGからはγ線が放出されますからこれをPET装置で捉えて画像化できるのです。ブドウ糖は代謝が盛んな脳や肝臓、また排泄経路である腎臓や膀胱に多く集まります。一方病気で取り込みが増える代表的なものは悪性腫瘍です。活発な細胞分裂をする悪性腫瘍、がんは正常の3-8倍のブドウ糖を取り込み、同時に多くのFDGも取り込みます。PETではこれを検出して、体のどの部分にがん細胞があるのか、注射1本で検出することが可能です。
アルツハイマー型認知症の原因物質と考えられているアミロイドβプラークが、脳内に溜まっているかどうかを調べる検査です。MRI検査やSPECT検査だけでは診断が難しい場合がありますが、アミロイドPET検査により、アルツハイマー型認知症かどうかをより正確に診断することができます。
ただし、アミロイドβプラークが溜まっていてもアルツハイマー型認知症になるとは限りません。アルツハイマー型以外の認知症や正常な高齢者にもアミロイドβプラークが溜まる場合があります。アルツハイマー病かどうかは、症状や他の検査結果を併せて、医師が総合的に判断します。

検査で用いられる検査薬から出る放射線量は人体に害を及ぼす量ではなく、副作用もありません。
当院ではおもに、「脳血流SPECT検査」「脳ドパミントランスポーターシンチグラフィ(ダットスキャン)」「MIBG心筋シンチグラフィ」の3種の検査を行います。

SPECT検査一覧
検査薬剤は血流によって脳に運ばれ、取り込まれます。この取り込みは脳の血流に依存するため、MRI検査では難しいとされる早期の脳血流障害の検出、神経症状の責任病巣の検出、脳の機能評価などに有効です。
脳血流シンチには3つの製剤がありますが、当院では最も画像コントラストが良好とされる123I-IMPを使用しております。
- 正常
- 異常(脳血管障害)
脳内の黒質から線条体に向かう神経経路に存在するドパミントランスポーターを画像化し、ドパミン神経の変性・脱落の評価を行えます。
これにより、パーキンソン症候群、レビー小体型認知症におけるドパミン神経の変性・脱落の有無を調べることができ、アルツハイマー病などとの鑑別診断が可能です。
- 正常
- パーキンソン病
薬剤の123I-MIBGがノルアドレナリンと類似の構造を有しているため、心筋の交感神経末梢に取り込まれます。
心筋交感神経機能を可視化することができ、パーキンソン病やレビー小体型認知症(DLB)の早期診断に有用です。
- 正常
- パーキンソン病
薬剤が全身の骨に取り込まれる様子を画像化します。がんの骨転移や外傷性等による微小骨折を調べることができます。また、疲労骨折や骨粗鬆症による骨折の早期発見にも用いられます。
- 正常
- 骨転移あり
医師・スタッフ紹介
- 専門領域
- 画像診断一般
- 認定資格
-
日本医学放射線学会放射線診断専門医・指導医
PET核医学認定医
検診マンモグラフィ読影認定医
緩和ケア研修会修了
- 専門領域
- 画像診断一般
- メッセージ
- 皆さんが元気で過ごせるように、日々の診療を頑張らせていただきます。