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放射線科

新年度にあたり、PET検査のパンフレットを作成しました。
病院内にも置いていますので、もしご興味ありましたら、
ぜひお手にとって、ご覧ください。
また、こちらから印刷も可能です。
PET検査パンフレット

概要

放射線科 イメージ 放射線科では、CT・MRI・血管撮影など放射線機器を用いて画像作成し、 画像はデジタルで一括保存・管理され外来・病棟・手術室等で観察できるようになっています。
地域の急性期医療に答えるため24時間いつでも全ての診断機器を稼動できる体制をとり、 各診療科が必要とする質の高い画像を提供できるよう放射線機器の制度管理を行い、 資質の向上を図っています。
放射線科 イメージ
診療実績
CT MRI
2019年 4~9月 4,157 7,527 3,901 7,567
10~3月 3,370 3,666
2020年 4~9月 3,812 6,804 3,439 6,485
10~3月 2,992 3,046
2021年 4~
12月25日
5,385 5,471

所有認定資格一覧

第一種放射線主任者
肺がんCT検診認定技師
救急撮影認定技師
検診マンモグラフィ撮影診療放射線技師
放射線管理士
核医学専門技師

一般撮影

一般撮影 イメージ 当院では一般撮影で頭部・胸部・腹部や上肢や下肢等の骨格系の撮影を行っています。
胸部は主に肺・心臓の疾患の診断を目的として、腹部は腸管内の状態や結石の有無などが撮影目的です。
一般撮影 イメージ
一般撮影 イメージ
Canon MRAD-A50S
頭部や上肢・下肢等の骨格系は整形外科領域の骨や関節を主に撮影しています。骨折・脱臼・変形などが分かり、骨折部位や病変の形状を知るために多方向からの撮影を行う場合があります。
一般撮影 イメージ
Canon MRAD-A50S

透視・造影検査

透視・造影検査 イメージ
Canon Ultimax-i
・胃腸科外科分野において
一般的にバリウムなどの造影剤を使用して、胃・小腸などの消化管造影を行っています。また内視鏡を使用して胆管・膵官を造影したり、胆石などの結石があれば除去します。
その他、腸閉塞(イレウス)に対してイレウス管(経鼻腸管内減圧チューブ)を挿入し留置、または造影剤をそのチューブから注入し造影撮影を行ったりします。
透視・造影検査 イメージ
Canon Ultimax-i
・整形外科分野において
骨折・脱臼時において透視下における整復や骨固定を行います。

乳房検査(マンモグラフィー)

マンモグラフィとは乳房のX線撮影のことです。
通常のX線撮影では写らない小さな病変を描出することが出来るため、乳がんの早期発見に有効な検査のひとつです。
検査時間は15~20分程度です 撮影は女性技師が担当しています。
(但し都合により女性技師が担当できない場合もあります。)

Canon社製
MAMMOREX Peruru
乳房検査(マンモグラフィー) イメージ
Canon社製
MAMMOREX 
Peruru

CT

CT イメージ
Canon 
80列 160-slice CT
Aquilion PRIME
CTとは“Computed Tomogram”の略で日本語に訳すと「コンピュータ断層撮影」といいます。最近では一般の方でも“CT”と略して使われる方が多いと思われます。X線を人体に当てて、その透過X線を人体の周囲360度にわたって収集しコンピュータで解析処理をします。そうすることで人体内部の構造を断面として得ることが出来ます。これがCTの原理です。
当院のCTでは、最新の被ばく低減技術AIDR 3D enhanceを使用することにより、被ばく線量は最大約75%まで低減が実現し、 短い息止め時間で広範囲の検査が行えるようになりました。また、体内に金属が留置されている場合でも、 金属アーチファクトを低減する画像再構成SEMAR(シーマー)を適用することにより、アーチファクトによって見えなかった部分が観察可能になりました。
CT イメージ
Canon 80列 160-slice CT Aquilion PRIME
・造影剤の使用に関して
CT検査では造影剤という薬剤を使用することがあります。造影剤を使用することで、身体のより詳しい構造や機能を評価することができます。一般的には、血管検査の場合や炎症・腫瘍の存在が疑われる場合などに使用されます。造影剤は静脈中に直接投与します。このとき少し身体が熱く感じることがありますが心配ありません。
副作用として、吐き気・嘔吐・熱感・じんましんなどが確認されていますが、
発現率は全てをあわせても1~5%未満です。造影剤使用時は担当技師や看護師が患者さんの状態を常に観察しており、副作用が生じた場合、すぐに適切な処置が行えるよう万全の体制を整えてありますので、安心して検査を受けてください。
また造影剤は24時間かけて99%が腎臓から尿へ排泄されるため検査後は水分を多めに摂るようにしてください。この薬剤にアレルギーがある方や喘息の方、腎機能に障害のある方はリスクが高いとされており注意が必要です。事前に担当医へご相談ください。
頭部血管3D画像 頭部血管3D画像
腹部血管3D画像 腹部血管3D画像
・CT検査を受けられる方へ
ある特定のペースメーカーを装着されている場合、それが撮影範囲にあると誤作動を起こす場合があると報告されています。ペースメーカーを装着されている方は検査前に医師または担当技師にお伝えください。
また、撮影範囲に金属製の物体(入れ歯・金属性のボタン・ベルト・ファスナー・女性下着のワイヤー等)がある場合は検査の妨げになりますので、検査着に着替えていただく場合があります。プラスチックのボタンなどは問題ありません。
妊娠している方や授乳中の方は検査前に医師または担当技師にご相談ください。

MRI

MRIとは磁気共鳴断層画像診断装置(Magnetic Resonance Imaging)の略です。
強い磁石と電波によって人体の画像を作ります。
Signa Signa
Avanto Avanto
・MRの特徴
・強い磁石を使い、X線を使いません(X線の被曝はありません。)
・体中のあらゆる方向からの画像が得られます。
・大きな音(工事現場でコンクリートを壊しているような音)がします。
・注意事項
・ペースメーカーのある方は検査を受けることが出来ません。
・金属性の物体が体内にある場合、検査を受けることが出来ない場合があります。
・検査室内への金属物の持ち込みは出来ません
・キャッシュカード・クレジットカード等の磁気カードの持込は出来ません。
(強い磁石の影響で使用できなくなります)
検査前には注意事項を事前に説明をさせていただきます。その際わからない事があれば担当技師にお尋ねください。
私達は検査中の患者さんの負担が少ないようにし、良い画像が得られるよう心掛けております。
頭部画像(FLAIR) 頭部画像
(FLAIR)
頭部血管画像(MRA) 頭部血管画像
(MRA)
膝関節(プロトン強調画像) 膝関節
(プロトン強調画像)
腰椎(T2強調画像) 腰椎
(T2強調画像)
MRCP(胆道膵管撮像法) MRCP
(胆道膵管撮像法)

骨密度測定

米国ホロジック社 Horinon Ci型X線骨密度測定装置 イメージ
米国ホロジック社
Horinon Ci型X線骨密度測定装置
当院では骨粗しょう症の診断に有用な骨密度を、X線を使用したDEXA(デキサ)法という方法で測定しています。
検査方法としては、仰向けに寝て頂き検査時間は約5分程度です。
基本的には腰椎・大腿骨で骨密度を評価し、検査後には結果を印刷しお配りさせていただきます。
なお、当院において健診も行っています。
問い合わせは、健診センターまで
米国ホロジック社 Horinon Ci型X線骨密度測定装置 イメージ
米国ホロジック社
Horinon Ci型X線骨密度測定装置
・骨密度検査の有用性
現在、日本では1300万人が骨粗しょう症にかかっていると推定されています。
骨折の影響で寝たきりになったり慢性腰痛に悩まされたりするなど、生活に支障をきたすなどの問題が発生しています。
その為、腰椎や大腿骨の骨折寝たきりにならないためにも、定期的な検査をおすすめします。

核医学

核医学検査の紹介
・核医学検査とは…

ごく微量の放射線を出している薬剤(ラジオアイソトープ)を体内に注射して、病気の診断を行う検査です。薬剤は、特定の臓器や組織に取り込まれ、そこで出る放射線を計測し、薬剤の体内分布を画像化します。

FDG-PET
FDG-PET
PET検査
脳血流シンチ
脳血流シンチ
DaTシンチ
DaTシンチ
心筋シンチ
心筋シンチ
骨シンチ
骨シンチ
SPECT検査
・CT・MRI検査との違い
■ 臓器・組織の機能や代謝を調べることができる。

CT検査やMRI検査は、高い精度の形態画像を得ることが主な目的となります。一方、核医学検査は体の細部の構造や形態などを見ることは不得意ですが、臓器・組織の機能や代謝について測定・画像化することができます。

■ より早期に病気を見つけることができる。
臓器・組織の機能や代謝を画像化することができるので、病気による形態変化が現れる前に機能・代謝の変化を知ることができます。そのため、より早期に異常を見つけることができます。
・核医学検査の安全性
■ 副作用について

核医学検査における副作用の発生率は、ここ5年で10万件あたり0.9~2.7件とごくわずかです。また、副作用の内容も発疹、嘔気、悪心、皮膚発赤、顔面紅潮などの軽微から中等度のものがほとんどです。

■ 被ばくについて
核医学検査を受ける患者さんは、放射性医薬品を投与されますので、ある程度の放射線被ばくがあります。
核医学検査 1回あたりの被ばく量は、0.2~ 8mSvで、X線(レントゲン)検査と大きな違いはありません。
核医学検査は、日本全体で年間 180万件以上実施されていますが、放射線障害の事例は発生していません。
PET検査
PET検査 イメージ
Philips ALLEGRO
PET(Positron Emission Tomography)検査とは、「陽電子放射断層撮影装置」を用いた検査のことで、腫瘍組織や心臓・脳などの働きを断層画像としてとらえる新しい検査方法です。ブドウ糖を多量に摂取するがん細胞の特性を利用し、細胞がどのような働きをしているかを診ることで、がんの有無や位置、進行具合などのほか、腫瘍の良性・悪性の鑑別などを行うことができます。
がんに対するPET検査では主にFDGというブドウ糖に似た薬剤を用います。このFDGはブドウ糖にポジトロン核種の一つ、フッ素(18F)を結合させた物質です。
PET検査 イメージ
Philips ALLEGRO

これを人体に投与するとブドウ糖の取り込みの盛んな部位、臓器にFDGが取り込まれます。FDGからはγ線が放出されますからこれをPET装置で捉えて画像化できるのです。ブドウ糖は代謝が盛んな脳や肝臓、また排泄経路である腎臓や膀胱に多く集まります。一方病気で取り込みが増える代表的なものは悪性腫瘍です。活発な細胞分裂をする悪性腫瘍、がんは正常の3-8倍のブドウ糖を取り込み、同時に多くのFDGも取り込みます。PETではこれを検出して、体のどの部分にがん細胞があるのか、注射1本で検出することが可能です。

SPECT検査
SPECT検査 イメージ
Philips Right view X
微量の放射線を出す検査薬を投与し、その検査薬が集積した部位から出てくる放射線を検知し、画像化するという検査です。
検査で用いられる検査薬から出る放射線量は人体に害を及ぼす量ではなく、副作用もありません。
当院ではおもに、「脳血流SPECT検査」「脳ドパミントランスポーターシンチグラフィ(ダットスキャン)」「MIBG心筋シンチグラフィ」の3種の検査を行います。
SPECT検査 イメージ
Philips Right view X

SPECT検査一覧

※甲状腺シンチ・Gaシンチの導入を検討中です。
・脳血流シンチ
主な検査目的:認知症の診断・脳の血流障害の評価

検査薬剤は血流によって脳に運ばれ、取り込まれます。この取り込みは脳の血流に依存するため、MRI検査では難しいとされる早期の脳血流障害の検出、神経症状の責任病巣の検出、脳の機能評価などに有効です。

脳血流シンチには3つの製剤がありますが、当院では最も画像コントラストが良好とされる123I-IMPを使用しております。

正常
正常
異常(脳血管障害)
異常(脳血管障害)
・DaTシンチ
主な検査目的:パーキンソン病と本態性振戦の鑑別

脳内の黒質から線条体に向かう神経経路に存在するドパミントランスポーターを画像化し、ドパミン神経の変性・脱落の評価を行えます。

これにより、パーキンソン症候群、レビー小体型認知症におけるドパミン神経の変性・脱落の有無を調べることができ、アルツハイマー病などとの鑑別診断が可能です。

正常
正常
パーキンソン病
パーキンソン病
・心筋交感神経シンチ
主な検査目的:パーキンソン病、DLBなどの診断

薬剤の123I-MIBGがノルアドレナリンと類似の構造を有しているため、心筋の交感神経末梢に取り込まれます。

心筋交感神経機能を可視化することができ、パーキンソン病やレビー小体型認知症(DLB)の早期診断に有用です。

正常
正常
パーキンソン病
パーキンソン病
・骨シンチ
主な検査目的:骨疾患、転移性骨腫瘍の診断

薬剤が全身の骨に取り込まれる様子を画像化します。がんの骨転移や外傷性等による微小骨折を調べることができます。また、疲労骨折や骨粗鬆症による骨折の早期発見にも用いられます。

正常
正常
パーキンソン病
骨転移あり
もっと見る

医師・スタッフ紹介

松本 美紀
専門領域
画像診断一般
認定資格
日本医学放射線学会放射線診断専門医・指導医
PET核医学認定医
検診マンモグラフィ読影認定医
緩和ケア研修会修了
佃 彰文
専門領域
画像診断一般
メッセージ
皆さんが元気で過ごせるように、日々の診療を頑張らせていただきます。