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ご挨拶

院長よりご挨拶(2021年7月~2024年6月)

院長 金丸太一

いつも姫路中央病院のホームページをご覧いただきありがとうございます。

2016年3月に院長として赴任し早いもので5年が経過しました。改めてご挨拶をさせていただきたく再度書面をお借りしました。赴任当初の挨拶文についてはこちらをご覧ください。

まずは2020年末から年始にかけて当院で発生したコロナウイルスによるクラスター感染では皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけしました。お詫び申し上げます。とくにウイルスの感染が契機となって亡くなられた方々には深い哀悼の意を表します。また多くの応援メッセージや支援物資などいただいたことにこの場をお借りして感謝申し上げます。

最初に当院のビジョンである『今、あなたに必要な病院へ』の実現に向けて策定した戦略に沿ってこの5年間職員全力で取り組んできた実績についてご報告申し上げます。

戦略1. 急性期病院として地域の役割を担う

当院理事長 東 靖人の専門である“神経疾患”領域は5名の医師が担当しています。兵庫県認知症疾患医療センターを併設しており、医療圏を超えて多くの神経難病や認知症の患者さんが紹介を受けています。姫路赤十字病院や姫路医療センターの研修施設として専攻医も受け入れています。

“消化器がん”領域については本年より消化器内科専門医師2名体制となり内視鏡診断・治療を担当しています。消化器外科についても本年4月より神戸大学第一外科の関連病院となり、外科部長が赴任し新体制が稼働しております。

“整形外科”領域についても新しく2名体制で診療を始めました。“フレイル”という言葉もコロナ禍の中浸透し地域にとって大変重要な診療科目です。いつでも診察にお越しください。

“一般内科”領域について、大きな病院では専門性を重視し疾患別に診療が行われます。当院でも専門外来を行っておりますが、高齢の患者さんの場合はとくに一つの疾患にとどまらず総合的に診察加療を行うことが重要です。昨年、総合診療担当の医師が着任しました。生活習慣病に伴う内科的疾患などについてぜひご相談ください。

紙面の都合上医師の体制を中心に述べましたが、適切な診断加療を行うためには各々の診療分野で多職種医療者の協働が必要です。当院には急性期医療を支える多くの医療者がいることを申し添えておきます。

戦略2. 近隣急性期病院や診療所と病病・病診連携の充実

現在、地域連携室は看護次長を長として、医療ソーシャルワーカー(MSW)6名体制で患者さんの入退院支援、後方連携などを行っております。少しでも早く適切な加療を受けることが、患者さんの今後につながると考えております。今年4月より新たにリハ科専門医師が赴任しました。今後、受け入れ先病院からますます信頼される高機能な回復期病棟の確立に努めてまいります。
「急性期や回復期入院を終えて、自宅や介護施設に帰られたあとの在宅診療やリハビリを行えるよう、訪問診療の専従医師を配置しました。訪問看護部も昨年より訪問看護ステーションとして独立し活動を行っております。ぜひご活用ください。

戦略3. 職員の医療人としての自覚を高め院内組織作りとチーム医療の推進を図る

職員一同でこの目標に取り組んでいますが、評価は困難で、ゴールはないと考えています。実体がなく抽象的で目に見えるものでないからです。今回“醸成“という言葉を職員にお願いしました。時間をかけて自ら考えて一人一人が少しずつ目標到達に向かってほしいと考えております。

以上、途中経過ですが、現在までの成果について報告させていただきました。『今、あなたに必要な病院へ』の実現にはまだまだですが、掲げた目標に沿って着実に進みたいと考えております。

今般、新たにもう一つ戦略を掲げました。“救急診療を充実して中播磨地区で必要な救急体制を確立する”です。病院創設以来その役割を担うべく努力をして参りましたが、医師の絶対数不足など必ずしも満足できる体制ではありませんでした。おかげさまで医師も増加し、職員のチーム医療体制も整ってまいりました。この4月より救急担当として専従の医師を配置しました。災害・救急担当行政との連絡を行うための人材も配置しました。まだ体制としては稚拙ではありますが地域の救急診療に積極的に取り組んでいきたいと考えております。

最後に、2022年5月に姫路駅東隣に製鉄記念広畑病院と循環器病センターが統合されて「はりま姫路総合医療センター(仮称)」がオープンします。兵庫県西部のマグネットホスピタルとして医療にとどまらず経済界にも大きな貢献をもたらすと期待されています。新しくできる病院はもとより近隣の急性期病院とこれからも一層の連携を築かせていただく所存です。ただ、中規模病院、ケアミックスタイプの病院として出来る急性期診療もあると自負しております。地域医療を責任持って担える病院としてこれからも体制作りを行ってまいります。今後ともよろしくお願い申し上げます。

令和3年6月吉日
姫路中央病院 院長金丸 太一
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院長よりご挨拶(2016年3月~2021年6月)

院長 金丸太一

姫路中央病院のホームページをご覧いただきありがとうございます。

2016年3月より姫路中央病院院長に就任しました金丸太一です。就任初日の職員への挨拶で、当法人理事長の掲げた『今、あなたに必要な病院へ』となるために、 新たに中長期経営戦略(ビジョン)を策定、全職員で共有し中播磨医療圏の中核をなす医療機関となることを目指すことを話しました。 新たなビジョン・ミッションがまとまりましたので病院の紹介とともに述べさせていただきます。

姫路中央病院は昭和45(1970)年に開設されました。その後岡山大学病院の研修施設病院として内科、消化器科、外科、整形外科、神経内科など中規模の総合病院として 姫路地区における地域密着型病院として永らく歩んで来ました。兵庫県保健医療計画の中で、中播磨地区において、 「専門的ながん診療機能を有する」、「脳卒中の急性期医療担う」医療機関として中心的役割を担っています。

今世紀になり日本の医療崩壊・医師不足が叫ばれる中、医療情勢は大きな変化を遂げております。超高齢化社会を目前に控え、 毎年増え続ける医療費や社会保障費に対し、国も医療制度そのものに積極的にメスを入れ自治体や病院に対し変革を行うように指導しています。 病院の「病床機能報告制度」もその一つで、自己の病院が今後どのような役割でその地域に貢献できるのかを明確にさせるものです。 当院も2012年に回復期リハ病棟、2014年には地域包括ケア病棟を開設し報告を行っております。

当院を取り巻く環境を俯瞰すると、300床を超えるベッド数を有する国公立あるいはそれに準じる急性期病院が近隣に複数あります。 さらに兵庫県の方針により2022年を目標に2つの急性期医療機関が合併し大規模病院となることが決定しております。 このような環境の中で、今後当院がどのような立ち位置でこの地域に貢献することが出来るのか、自治体が考える地域医療構想の中でどの様な医療を担えるのかを改めて考え、 次のように「ビジョン・ミッション」を掲げます。

ミッション:
今あなたに必要な病院へ
ビジョン:
  • 私たちは質の高い医療をやさしく安全に提供します。
  • 私たちは誇りを持てる病院つくりを行い、チーム医療・臨床研究を推進します。
  • 私たちは地域医療、介護にかかわるすべての機関と協力しこれに貢献します。
  • 私たちは病院職員が幸せになるように努めます。
  • 私たちは継続性のある健全な病院経営に努めます。
そのための目標として、
  1. ① 診療部門において“がん”、“脳卒中”、“神経難病”領域の急性期病院として地域に貢献し、PETを含めた検診やドックの充実を図ります。また、高機能な回復期病院の確立に努めます。
  2. ② 近隣急性期病院や診療所と病病・病診連携を積極的に行い、患者の受け入れ態勢を充実させます。その体制作りとして地域連携室を拡充いたしました。また大学閥に捉われない医療連携を行ってまいります。
  3. ③ 介護施設・療養型病院・クリニックの先生方との後方連携も今まで以上に目に見える形で積極的に行います。各医療機関には積極的に当院のベッドを活用していただきたいと考えています。
  4. ④ 職員の医療人としての自覚を高めます。地域に根ざし、地域に愛される病院であるための病院内組織作りとチーム医療の推進を図ります。中播磨地区で求められる病院として確固たる地位の確立を目指します。
“良い病院”とはどのような病院でしょうか。
「マグネットホスピタル」、「設備の充実した病院」、「職員、その家族がかかりたい病院」、「技術力の高い医師がいる病院」 など人それぞれ思いは異なるでしょう。
私自身“良い病院”になるためには「3つの質」が必要と考えております。
  1. ① 患者さん目線に立った安心安全な医療の提供できる「医療の質」
  2. ② 病院が公明正大で職員に働きやすい環境を提供できる「組織の質」
  3. ③ 最新の医療が提供できる器械や設備を購入するだけの安定的な収益をあげられる「経営の質」
超高齢者時代を迎えるわが国では、ひとりの患者のひとつの病気を治すことに専念するだけでは患者のニーズにこたえられないと考えています。 これからは「CURE」から「CARE」する時代へ。病院職員全員で患者、地域のために“良い病院”となるよう全力を尽くします。
そのためにも、地域の人々に愛され信頼いただき、それを糧として歩んでいくことが大切と考えています。
姫路中央病院 院長金丸 太一
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