鼠径ヘルニア手術
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鼠径ヘルニア手術

鼠径ヘルニア

hernia

当院では、より傷を小さく・より一層の術後の痛みの軽減を目指して再診の単孔式(ヘソのみの傷一個で行う)腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(SILS-TEP法)を導入しています。

  • 鼠径ヘルニア(俗称 脱腸)とは
    足の付け根(鼠径部)が腫れる病気です。
    ヘルニアは腰のヘルニアを想像されるかもしれませんが、ヘルニアとは組織が正しい位置から脱出した状態のことであり、鼠径部に腸等の内臓が出てくる状態(脱腸)が鼠径ヘルニアです。
    男性に多く、40歳以上で立ち仕事やお腹に力のかかる作業をされる方、肥満気味の方に多い傾向があります。
    ひどくなることはあっても、自然軽快は望めません。痛み・不快感などを伴う事が多いにもかかわらず、この病気を患うおおよそ4割の方が病院を受診されずに我慢されていることが分かっています。
  • 治療は必要?
    自然に回復することが期待出来ないため、治療には外科医による手術が必要です。
    押し込むことにより簡単に戻せる段階では様子を見ることが出来ますが、腸が出たまま戻らなくなる「嵌頓(かんとん)」を起こす危険性があります。「嵌頓」を起こした場合には脱出した腸管が「壊死(えし)」を起こすことがあるため緊急手術が必要となります。
    このような危険を回避する点からも放置するのではなく、外科を受診して頂き緊急でなく予定手術を受けるほうが安全です。


手術の方法は

operation

  • 前方アプローチ
    鼠径部を約5㎝切開して手術します。
    国内で最も多く施行されている方法です。
    メッシュを用いる方法と用いない方法があります。
  • 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術
    術後の痛みや違和感が少ない。
    再発率が低い。
    傷が小さい、といったメリットがあります。


腹腔鏡下手術

Laparoscopy operation

TAPP法とTEP法の2種類の方法があり、通常はお腹に3ヶ所の穴を開けて手術します。

  • TAPP(trans abdominal pre peritoneal repair)法
    腹腔鏡で腸管がある腹腔内から腹膜を剥がして行います。
  • TEP(totally extra peritoneal approach)法
    腹腔鏡で腹腔内に入らず、腹壁の中を剥がし行います。

TEP法は、2009年のヨーロッパヘルニア学会のガイドラインにて鼠径ヘルニアを片側のみならず左右(両側)患われている方に最も推奨されている術式です。

当院ではTEP法を単孔式(傷が1ヶ所)で行っています。
具体的には、ヘソの中を2㎝切らせて頂きお腹の中ではなく、お腹の壁の中を下腹方向に剥がしてヘルニアが脱出している所に到達し修復します。
術後の痛みが軽く、ヘソの傷は術後1ヶ月程でほとんど目立たなくなります。

当院では「前方アプローチ」と「腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術」の両方を導入しています。どちらの方法で手術を行うのかは外来で相談させていただきます。
下腹部の手術の既往がある方は腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術が困難な場合があります。

手術に使用する器具の例





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