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ご挨拶

理事長よりご挨拶

理事長 東 靖人

理事長の東です。私は2015年から理事長を拝命しています。

就任後の当院のミッションは『今あなたに必要な病院へ』です。
病院に求められるニーズは様々なものがあります。いろいろな分け方ができるだろうと思うのですが、こんな考えもあるだろうと思っています。

まず国のニーズです。これは地域医療構想にのっとった、個々の病院の立ち位置を鮮明にして行く事です。具体的には一般急性期病棟から回復期病棟への転換やダウンサイジングを考えてゆく事です。当院は現在、2つの回復期リハビリテーション病棟と1つの地域包括ケア病棟を持っています。

次は社会のニーズです。これは、高齢化の進展と医療技術の進化により、入院の原因となる病気の変化が起きている事に対応する事です。具体的には、今後の入院の原因は脳卒中、心不全、骨折、肺炎が大きく増加してきますのでこれらに対処してゆく事です。そして患者さんは高齢で認知症を合併されている方も多いですから、病気だけなおったらOKという訳にはゆきません。積極的に介入して在宅や施設へのつなぎが大切な仕事になります。

最後は地域のニーズです。これは地域包括ケアの一翼を担う病院として、地域でお困りの事があればできるだけ対応をします、という事です。そのために色々な知識や技術や情報網を充実させてお役にたちたいと考えています。
いろいろな職種の職員がいろいろな知識や技術を持って、さまざまなニーズに答える事ができる病院、皆さんに必要とされる病院になるために努力してゆきます。

理事長東 靖人
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院長よりご挨拶

院長 金丸太一

いつも姫路中央病院のホームページをご覧いただきありがとうございます。

2016年3月に院長として赴任し早いもので5年が経過しました。改めてご挨拶をさせていただきたく再度書面をお借りしました。赴任当初の挨拶文についてはこちらをご覧ください。

まずは2020年末から年始にかけて当院で発生したコロナウイルスによるクラスター感染では皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけしました。お詫び申し上げます。とくにウイルスの感染が契機となって亡くなられた方々には深い哀悼の意を表します。また多くの応援メッセージや支援物資などいただいたことにこの場をお借りして感謝申し上げます。

最初に当院のビジョンである『今、あなたに必要な病院へ』の実現に向けて策定した戦略に沿ってこの5年間職員全力で取り組んできた実績についてご報告申し上げます。

戦略1. 急性期病院として地域の役割を担う

当院理事長 東 靖人の専門である“神経疾患”領域は5名の医師が担当しています。兵庫県認知症疾患医療センターを併設しており、医療圏を超えて多くの神経難病や認知症の患者さんが紹介を受けています。姫路赤十字病院や姫路医療センターの研修施設として専攻医も受け入れています。

“消化器がん”領域については本年より消化器内科専門医師2名体制となり内視鏡診断・治療を担当しています。消化器外科についても本年4月より神戸大学第一外科の関連病院となり、外科部長が赴任し新体制が稼働しております。

“整形外科”領域についても新しく2名体制で診療を始めました。“フレイル”という言葉もコロナ禍の中浸透し地域にとって大変重要な診療科目です。いつでも診察にお越しください。

“一般内科”領域について、大きな病院では専門性を重視し疾患別に診療が行われます。当院でも専門外来を行っておりますが、高齢の患者さんの場合はとくに一つの疾患にとどまらず総合的に診察加療を行うことが重要です。昨年、総合診療担当の医師が着任しました。生活習慣病に伴う内科的疾患などについてぜひご相談ください。

紙面の都合上医師の体制を中心に述べましたが、適切な診断加療を行うためには各々の診療分野で多職種医療者の協働が必要です。当院には急性期医療を支える多くの医療者がいることを申し添えておきます。

戦略2. 近隣急性期病院や診療所と病病・病診連携の充実

現在、地域連携室は看護次長を長として、医療ソーシャルワーカー(MSW)6名体制で患者さんの入退院支援、後方連携などを行っております。少しでも早く適切な加療を受けることが、患者さんの今後につながると考えております。今年4月より新たにリハ科専門医師が赴任しました。今後、受け入れ先病院からますます信頼される高機能な回復期病棟の確立に努めてまいります。
「急性期や回復期入院を終えて、自宅や介護施設に帰られたあとの在宅診療やリハビリを行えるよう、訪問診療の専従医師を配置しました。訪問看護部も昨年より訪問看護ステーションとして独立し活動を行っております。ぜひご活用ください。

戦略3. 職員の医療人としての自覚を高め院内組織作りとチーム医療の推進を図る

職員一同でこの目標に取り組んでいますが、評価は困難で、ゴールはないと考えています。実体がなく抽象的で目に見えるものでないからです。今回“醸成“という言葉を職員にお願いしました。時間をかけて自ら考えて一人一人が少しずつ目標到達に向かってほしいと考えております。

以上、途中経過ですが、現在までの成果について報告させていただきました。『今、あなたに必要な病院へ』の実現にはまだまだですが、掲げた目標に沿って着実に進みたいと考えております。

今般、新たにもう一つ戦略を掲げました。“救急診療を充実して中播磨地区で必要な救急体制を確立する”です。病院創設以来その役割を担うべく努力をして参りましたが、医師の絶対数不足など必ずしも満足できる体制ではありませんでした。おかげさまで医師も増加し、職員のチーム医療体制も整ってまいりました。この4月より救急担当として専従の医師を配置しました。災害・救急担当行政との連絡を行うための人材も配置しました。まだ体制としては稚拙ではありますが地域の救急診療に積極的に取り組んでいきたいと考えております。

最後に、2022年5月に姫路駅東隣に製鉄記念広畑病院と循環器病センターが統合されて「はりま姫路総合医療センター(仮称)」がオープンします。兵庫県西部のマグネットホスピタルとして医療にとどまらず経済界にも大きな貢献をもたらすと期待されています。新しくできる病院はもとより近隣の急性期病院とこれからも一層の連携を築かせていただく所存です。ただ、中規模病院、ケアミックスタイプの病院として出来る急性期診療もあると自負しております。地域医療を責任持って担える病院としてこれからも体制作りを行ってまいります。今後ともよろしくお願い申し上げます。

令和3年6月吉日
姫路中央病院 院長金丸 太一
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